痰吐きなど取り締まりの都市管理局、こわもてからソフト路線への転換も失敗―四川省成都市

Record China    2009年11月7日(土) 14時44分

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5日、四川省成都市で今年8月に採用された「ママさん都市管理局職員」。ソフト路線で市民のマナー指導にあたっているが、罵倒や暴力に遭い、わずか2か月で辞職者が続出しているという。写真は中国の都市管理局職員。

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2009年11月5日、中国の都市管理局職員といえば市民への暴力や脅しで悪名高いが、四川省成都市では今年8月に200人の「ママさん都市管理局職員」を採用。ソフト路線で市民の指導にあたりイメージアップに努めているが、わずか2か月間ですでに大量の辞職者が出ているという。地元紙の華西都市報が伝えた。

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違法な路上販売や痰吐きなどの行為を取り締まる都市管理局だが、管理される市民との間に暴力沙汰が絶えず、市民にとっては常に「敵役」になっている。こうした状況を打破するために採用されたママさん職員たちは、市民に対し根気強く柔らかな物腰で指導や説得を行っているが、暴言や暴力で応じる市民が続出。ママさん職員の月給はわずか700元(約9100円)で、早朝から深夜まで拘束されることも多く、その労働条件はあまりにも過酷だ。

青羊区で働くママさん職員の胡さんは、採用されたばかりの8月に路上販売者に蹴られて10日間の怪我を負った。同僚18人のうち8人があまりの辛さに辞職しており、市全体ではすでに少なくとも50人が辞職した。同紙記者が胡さんの仕事に密着取材すると、無許可の路上販売者に「何様のつもり?」「うるせえババア!」などとなじられて彼女が涙する場面を目撃。胡さんによれば、痰を吐く市民に注意をしたら、さらに大量の痰をわざと吐かれたこともあるという。こうしたママさん職員の過酷な現状を市政府は理解しているのだろうか?同紙はさらに取材を続けていくとしている。(翻訳・編集/本郷)

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