<日本人が見た中国>街にあふれる、「トホホ」な上海万博PRグッズ

Record China    2009年11月2日(月) 15時17分

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開催まであと半年となった上海万博。急ピッチで都市整備が進められる上海市だが、万博のPR展開の中には思わず首をかしげるようなものもある。

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翌年5月の上海万博開幕まであと6か月となった上海の街では、地下鉄・道路整備や町の外観を美化する工事が盛んに行われ、交通渋滞に拍車をかけている。こんなことなら、もっと前もって整備を進めておけばよかったのに…と思ってしまう。

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正式な発表がないので何とも言えないが、上海市は万博開幕に先駆けて相当な費用を使っているようだ。街に立ち並ぶ店舗の看板も市の予算でいっせいに作り直し、きれいになっている。主要幹線道路から見える古いビルやマンション群は、外装を塗装したりベランダを作り直したりしており、このような民間施設に公共の予算をかけるという日本では到底考えられないことが行われている。地元紙によると、今後、高速道路や主要幹線道路の案内看板の一部もおよそ5000枚を作り直すそうで、その費用に2億元(約27億円)が使われるということが報道され、これにはさすがの上海人も疑問の声を上げている。

また、街中のあちらこちらで上海万博に関連するPRポスターやモニュメントが盛んに掲示されているが、時々「?」なモノも見かける。

日本人も盛んに利用するデパート・上海ヤオハン(上海第一八百伴)の表玄関には、今回の万博の象徴となる中国パビリオンの模型が飾られている。同館は、古代の中国皇帝がかぶっていたとする帽子のようなものをシンボライズしており、6段に分かれた屋根が下から上に行くに従って段々に張り出すような構造となっている。しかし、この6段の屋根がヤオハンに展示された模型では4段だったりする。その他の場所では5段も見たし、3段もあった。中国人の大らかさといえばそれまでだが、万博という公的行事のPRに使われるモノが結構いい加減に扱われているのだ。そして、その種の決定版と思われるのが、街頭に張り出されたPRポスター(写真参照)である。

今回の上海万博のメインテーマである「Better City、 Better Life(よりよい都市、よりよい生活)」が表記されなければならないポスターだが、「Beeter City、 Beeter Lufe」と印刷されており、何を言っているのか判らない。有名なオフィスビルの2階の窓際に大きく、8枚ほど掲げられたポスター全部がこうなっている。おそらくは制作した印刷会社の責任なのだろう。小学校すらまともに通っていない職工が多い中国では、この種の間違いはよくあるものといえばそうである。上海の街頭で見かける看板などは文字の天地のレベルが取れておらず、不ぞろいなものが目立つ。それにしても、これはちょっと行き過ぎか。

上海万博の開催をきっかけに、街が「Better City、 Better Life」になればよいと願っている。(男性/中国在住5年/生産・サービス業経営)

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