日本の「安全」スペシャリストが四川大地震の被災地に出前授業―中国

Record China    2009年10月26日(月) 16時21分

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23日、四川大地震の被災地にある小学校で、東北工業大学の田中礼治教授ら「安全」のスペシャリストを講師に、地震を想定した防災授業が行われた。写真は地震発生から1年以上たった被災地。

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2009年10月24日、成都晩報によると、四川大地震の被災地となった四川省成都市の泡桐樹小学校で23日、東北工業大学の田中礼治教授ら「安全」のスペシャリストを講師に、地震を想定した防災授業が行われた。同校を含む被災地の4校は、中国建国以来初めての試みとして、日本の安全教育を取り入れた試験校に指定された。

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同授業に参加したのは、同校の児童50人余りとその保護者10人余り。12月8日開設予定の「中日防災・減災研究センター」の首席主任に就任する田中教授をはじめ、四川大学(四川省)、遼寧工程技術大学(遼寧省)、東北工業大学(宮城県)の災害スペシャリストが、地震のメカニズムや発生時の対処法などについて、児童らに分かりやすく説明した。

田中教授はまず、「地震が起きた時、何階が最も安全だと思いますか」と質問。多くの児童と保護者たちは「1階」と答えたが、児童たちは田中教授の指導のもとティッシュ箱を使って2階建て家屋の模型を作り、その「建物」をさまざまな方向から揺らす実験から、1階が最も崩壊しやすいことを知ったという。多くの参加者たちが「家はこんな揺れ方をするの!」「1階がいちばん危険だったなんて!」と驚きの声を上げた。

四川大地震発生後、何度も被災地に足を運んだ田中教授は、アンケート調査から、防災教育の普及が徹底されていないと感じたという。「地震では、多くの人が建物の倒壊によって命を落としている。防災授業を通じて、子どもたちに建物がどのように揺れるのか知ってもらいたい」と同紙の取材に答えている。(翻訳・編集/SN)

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