中国人の節約好きが中国の成長力を失わせる―ドイツ紙

Record China    2009年10月4日(日) 13時0分

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9月29日、ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングは「中国人の節約が(中国を)苦境に陥らせる」と題した記事で、中国人が節約や貯蓄に励むことによって中国の成長力が失われると指摘した。資料写真。

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2009年9月29日、ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングは「中国人の節約が(中国を)苦境に陥らせる」と題した記事で、中国人が節約や貯蓄に励むことによって中国の成長力が失われると指摘した。30日付で環球時報が伝えた。

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記事によると、世界で中国人ほど節約を好む国民はおらず、中国人は節約に関しては「世界チャンピオン」であるという。あるアナリストは「中国人は節約によって年収の50%以上を貯蓄に回す。これは世界平均の約2倍に当たる割合」と中国人の貯蓄好きを紹介する。

中国建国以来の60年間に、多くの中国人が蓄えによって危機に対処することを学び、こうした経験は親から子へと語り継がれて来ている。中国人は現在、以前とは比べ物にならないほど多くの金を稼げるようになったが、贅沢をするよりも枕の下にへそくりをしたり、株や不動産を購入したりするなど、将来に備え、貯蓄の足しになる行動を好む人が依然として多い。

こうした傾向について、記事は「医療や年金など社会保障制度が不十分という背景もあり、さらには『一人っ子政策』実施の影響で、多くの世帯では将来的に夫婦2人で両親4人の面倒を見る必要に迫られるため、将来に対する不安を抱えているからでもある」と分析している。

一方、中国政府の立場からすると、国民は節約や貯蓄をせず、どんどん消費してほしいということになる。金融危機などの影響で中国経済成長の原動力となってきた輸出が大きく落ち込む中、国内の消費が伸びなければ中国経済は成長のエネルギーを失うことになるからである。(翻訳・編集/HA)

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