<一人っ子政策>農村部で秘かに「第2子ブーム」、世論は賛否両論―シンガポール華字紙

Record China    2009年9月30日(水) 11時1分

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27日、シンガポールの華字紙は「農民の第2子ブームが物議を醸している」と題した記事で、最近の中国では一部の農民が罰金を払ってまで第2子を出産する現象が起きていると報じた。資料写真。

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2009年9月27日、シンガポールの華字紙・聯合早報は「農民の第2子ブームが物議を醸している」と題した記事で、最近の中国では一部の農民が罰金を払ってまで第2子を出産する現象が起きていると報じた。28日付で環球時報が伝えた。

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記事で紹介された陳芳(チェン・ファン)さん(44)は重慶市渝北区在住の農民。23歳と2歳の息子がいるが、以前から「どうしても娘が欲しい」と思っていた。数年前までは経済的に苦しく、とても罰金を払える状況ではなかったが、数年間の出稼ぎで蓄えもでき、3人目出産という「夢の実現」を図る決意をした。貴州省貴陽市で商売を営む潘冬(パン・ドン)さん(45)も重慶から出てきた農民。3人の娘がいるが、長女はすでに結婚、次女は生まれてすぐに養女に出し、手元には4歳の娘が残る。目下の悩みは「跡継ぎがいないこと」。商売は順調で罰金を払う余裕も十分にある。近く、「最後の賭け」に出る予定だ。

中国は「一人っ子政策」を実施して約30年。2人目以降の子供を産んだ場合、高額な罰金が科せられるのが原則だが、この5年余りで陳さんや潘さんのような農民が増えている。こうした現象に世論は賛否両論だ。賛成派は「農業生産の向上や農民の養老問題解決に有効だ」と説くが、反対派のなかには「都市部より素養が低い農村部の人口ばかり増えれば、社会全体の素養が落ちる恐れがある」といった懸念を表す向きもある。(翻訳・編集/NN)

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