<写真で見る中国の今>消えゆく胡同、最後の記録―北京市

Record China    2009年10月2日(金) 7時24分

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09年9月、かつて北京市中心部各所に点在し、古き良き街並みを象徴する胡同(狭い路地)は、伝統的な建築様式の集合住宅や昔ながらの庶民の生活を残し、レトロ情緒あふれる人気の観光スポットだが、都市開発の波に飲まれ、その姿を消している。

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2009年9月、かつて北京市中心部各所に点在し、古き良き街並みを象徴する胡同(フートン=「狭い路地」を意味する)は、伝統的な建築様式の集合住宅「四合院」や昔ながらの庶民の生活を残し、レトロ情緒あふれる人気の観光スポットだが、都市開発の波に飲まれ、続々とその姿を消している。大規模な胡同群を擁する菜市口地区では、残りひとつの胡同となった広安片胡同がついに、取り壊し工事をはじめた。チャイナフォトプレスの報道。

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在りし日の北京は、紫禁城を囲んだ街の中核部である内城と、その南側に下町として栄えた外城が存在していたが、現在でも活気ある庶民風情を残す外城にある菜市口地区では、新しい建設計画に伴って6万平米にもわたる胡同の取り壊しが決定しており、2010年半ばにはその作業を完了する。これによって2200世帯が立ち退きとなり、古都の風景がまたひとつ姿を消すこととなる。

取り壊しを開始した広安片胡同各所の壁面には、白いスプレーで無造作に「拆」という文字が書かれている。これは「取り壊し」を意味する中国語だが、なんとも無情な光景だ。しかし、風情たっぷりな胡同の多くは旧式の建て物で、住民は旧来の不便さを強いられており、取り壊しが惜しむべきなのか、簡単に推し量ることはできない。(翻訳・編集/愛玉)

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