<上海万博・日本のキーマン4>「中国のライバルは大阪万博」ーアサツーディ・ケイの原田幸之介氏

Record China    2009年9月17日(木) 6時49分

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来年5月からの上海万博に向けて日本館「かいこじま」の出展準備や日本人観光客の誘致など地道な作業が進んでいる。本シリーズは上海万博関連に携わる日本側のキーマンを紹介する。第4回はアサツーディ・ケイ国際博覧会室の原田幸之介氏。東京・中央区の本社で。

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2009年9月、「昨年は月2〜3回のペースで上海を往復したが、景気はとても上向きで、上海経済はそう簡単には倒れないと感じました」と語るアサツーディ・ケイ(ADK)国際博覧会室の原田幸之介(はらだ・こうのすけ)室長代理。

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愛知万博では、主催者である博覧会協会に出向して「博覧会漬け」の日々であった。引き続き今度は、上海万博における日本館運営事務局の責任者を担当する。今年は、出張ペースが昨年ほどではないが日本国内で一般来館者からVIPまですべてのお客様を対象として入館から退出の安全を確保し、「来館者という“血液”の循環をスムーズに行わせるための計画と準備」という地味ながら重要な作業に追われている。

その一つが日本館の案内を行う男女アテンダントの選考だ。館の運営を支える最重要の人材たちだけに、書類選考を通過した候補者に対し自らも面接を行うなど立ち会っている。

1970年、日本で初の国際博覧会となった大阪万博の時は、大阪に住んでいたので二二・ロッソ,アンディ・ウイリアムスといった大物外タレが大挙来日公演する華やかな雰囲気を間近に感じた。原田氏はそれだけに、大ヒットコミック「20世紀少年」の中の少年たちが初めて実際に観る万博からトラウマを抱えるまでになったことがよく理解できるという。

中国が強く意識するライバルは、その大阪万博だという。直近で開催された愛知万博は21世紀型博覧会として参考にしているものの、入場予想者などからみて「実は”規模感”では大阪万博だ」と指摘する。

 一方、原田さん自身、同じ中華圏である台湾の現地法人で10年以上も勤務し中国語もマスターした。第2の故郷とも言える台湾からは少なくとも3館が出展する見込みだが、「ベールに包まれていた台湾の存在がありのままに上海の人々の目に触れ、お互いに知り合うことができる。中台双方にとって大きなチャンスだ」とも期待する。

中国は国際社会の一員として上海万博でのお披露目に大きな期待をかけている。単に愛知万博の次の担当博覧会という流れではなく、これだけ縁のある人が担当に就任したのは「偶然ではなく必然」か。大阪万博に対する感覚もどこかで生きてくるだろう。1961年生まれ47歳。(インタビュー/三木)

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