<保護動物>セイザンコウが密猟により絶滅の危機、食用・漢方薬で大きな需要も―中国

Record China    2009年8月28日(金) 8時51分

拡大

26日、広州市の複数のレストランで、国家2級保護動物のセイザンコウを使った料理が、密かに客に出されていることが分かった。写真はセイザンコウ。

(1 / 4 枚)

2009年8月26日、北京科技報によると、広東省広州市の複数のレストランで、国家2級保護動物のセイザンコウを使った料理が、密かに客に出されていることが分かった。

その他の写真

同市のレストランでのセイザンコウの価格は500グラム800〜1000元(約1万1000〜1万3800円)。10キロほどの大きなセイザンコウは2万元(約27万5000円)で売れるという。かつてはセイザンコウが多く生息していた広東省、広西チワン族自治区、安徽省、四川省などでも、今はその姿をほとんど見られなくなった。

セイザンコウは熱帯地域や亜熱帯地域の山麓部、丘陵地、潅木林、砂利を含む湿地帯などに生息する哺乳類の動物で、現在は東南アジア、アフリカと中国の長江以南に分布している。セイザンコウは森林の敵・白アリを食料とすることから、「森林の保護者」とも呼ばれ、3キロのセイザンコウは1度に300〜400グラムの白アリを食べるという。

同紙は、セイザンコウの肉が食用となるだけでなく、そのウロコなどが漢方医学で高い価値があるとされており、大きな需要があることが密猟の原因だと指摘した。現在中国国内にセイザンコウがどれだけ残っているか分からないが、その繁殖速度は遅く、1年に1匹しか産み育てないことから、密猟により絶滅の危機に瀕する恐れもあるとみられている。(翻訳・編集/津野尾)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携