<クリスマス>関連商品の輸出激減!金融危機・安全性問題で―広東省

Record China    2009年8月27日(木) 1時12分

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25日、世界のクリスマス関連商品の主要生産地および輸出拠点である中国・広東省はかつて、関連商品の中国からの輸出のうち約6割を占めていた。しかし、今年に入り、輸出額は前年同期比46%減と激減している。資料写真。

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2009年8月25日、世界のクリスマス関連商品の主要生産地および輸出拠点は中国・広東省だ。かつて同地は、中国のクリスマス関連商品の輸出の約6割を担っていた。しかし今年に入り、輸出額は前年同期比46%減と激減している。中国新聞社が伝えた。

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同省の黄埔税関が24日に発表したデータによると、同省における今年のクリスマス用品の輸出は、米国向けで同約20%減の1億3000万ドル、欧州連合(EU)向けで同5%減の約6500万ドルとなっている。また、クリスマス商戦に向けて例年7月頃からピークを迎えるはずの注文が今年は伸びず、7月の注文は同10%減になっているという。

関係者は不振の原因として、次の3点を指摘している。

1)金融危機の影響でクリスマス関連商品の最大マーケットである欧米市場のニーズが縮小した。一方、中国国内でのニーズは年々増加しており、中小企業の多くが商品の供給先を輸出から国内向けに切り替えている。また、人民元高や原材料の値上がりなどから輸出メーカーにとってコスト高となっており、生産品目の変更、縮小などが起きている。

2)商品にオリジナル性が欠けている。同省で生産している輸出用クリスマス関連商品は、プラスチック主体の単純な製品が多く、新鮮味がないうえ品種も限られている。

3)安全性の問題。海外で過去に中国製の輸出玩具の品質・安全性が大きな問題となり、輸出製品に対する安全性チェックが厳しく行われている。また、事故が発生した場合の企業に対する罰則などが強化され、輸出メーカーの負担となっている。

こうした状況から、記事では「クリスマス関連商品の分野で広東省が再び生産・輸出の中心となるのは難しい」との見方を示している。(翻訳・編集/HA)



   

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