2009年8月22日、香港紙・亜洲時報（電子版）は「中国では試験のカンニングが何度禁じてもなくならない」と題した記事を掲載した。23日付で新華網が伝えた。

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記事によれば、中国では毎年約200種類の全国的な試験に4000万人近くが参加している。地方の試験を入れたら人数はこれにとどまらない。しかし、どんなに厳しく監督してもカンニング行為は一向になくならない。それどころか、手口は年々巧妙かつ悪質になっている。そこで、甘粛省武威市凉州区は画期的な方法を考案した。警察幹部らが参加する昇級試験の監督に小学生18人を招いたのだ。すると、平均年齢12歳の小学生たちは265人中18人のカンニングを見つけた。一緒に試験監督を務めた関係者は7人しか見つけられなかった。

では、なぜ小学生に試験監督を頼んだのか？この場合、受験者も公務員であるため、同じ公務員である試験監督は「同僚」の不正を摘発したがらない。吉林省ではカンニングを摘発した女性職員が逆恨みされ、殴られる事件も起きている。「見て見ぬふり」が1番というわけだ。記事は、中国社会における不正行為は試験会場だけにとどまらず、学術界や政府機関にも蔓延していると指摘。もはや「みんなでやれば怖くない」のか、不正行為をする本人も罪悪感など微塵もないと嘆いた。（翻訳・編集/NN）