「米は、国際金融分野で発言権強める中国を支持すべき」―キッシンジャー元米国務長官

Record China    2009年8月22日(土) 18時16分

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19日、キッシンジャー元米国務長官は米紙への寄稿で、経済成長に伴う中国の台頭により米中関係も「バランスを取り直す必要がある」と指摘した。資料写真。

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2009年8月19日、キッシンジャー米国務長官は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、経済成長に伴う中国の台頭により米中関係も「バランスを取り直す必要がある」と指摘した。21日付で中国青年報が伝えた。

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キッシンジャー氏は中国の米国に対する影響力の高まりを米国人の多くは重視していないが、中国は自らの目的を達成させるためには並はずれた忍耐力を発揮すると警告。両国が対立関係に陥ることを避けるため、米国は国際金融システムの改革を進める中で発言権を強める中国を支持しなければならないと指摘した。

中国は輸出依存型から内需主導型に転換し、米国は過剰消費体質を是正することで世界経済は好転すると指摘されているが、それにより世界政治の構造も変化すると同氏は指摘。中国の対米輸出依存度が大きく低下し、代わりに周辺諸国の対中依存度が高まるにつれ、中国の政治的な影響力は急激に拡大する。米中間は貿易依存度の低下を政治面での協力で補うしかない。

同氏は、米国は中国と政治面で「平等な協力」をした経験が少ないため、「新たな協力モデルの確立は容易なことでなはい」としながらも、かつて英国とドイツが友人から敵に変わった教訓を生かし、互いに考え方を改めなければならないと強調。さもなければ、エネルギー問題や地球温暖化、核不拡散問題など米中の協力が不可欠な問題が解決不能に陥ると警告した。(翻訳・編集/NN)

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