高値で売れるサソリ、地元農民が捕獲に狂奔=乱獲で生態系崩れる恐れ―寧夏回族自治区

Record China    2009年8月23日(日) 9時0分

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21日、中国の寧夏回族自治区銀川市で地元農民による「サソリ」の乱獲が問題になっている。サソリは近年、漢方の材料や滋養強壮に効く食べ物として人気が急騰しており、高く売れるのだという。写真はサソリ。

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2009年8月21日、中国の寧夏回族自治区銀川市で地元農民による「サソリ」の乱獲が問題になっている。サソリは近年、漢方の材料や滋養強壮に効く食べ物として人気が急騰しており、高く売れるのだという。人民網が伝えた。

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問題になっているのは、同市興慶区月牙湖村の農民たち。毎年4月から8月にかけて、老若男女総動員で夜な夜な「サソリ狩り」に繰り出すという。その数およそ2000人。全村民の5分の1にあたる。サソリは1キロ当たり316元(約4300円)と高値で売れるとあり、みな必死だ。だが、乱獲がたたり、3分の2が獲り尽くされてしまった。サソリは害虫のイナゴを食べ、サソリ自身もヤモリやネズミの餌となる。そうした食物連鎖がサソリの激減により崩されつつある。だが、サソリは保護動物に指定されていないため、行政が口を出すことは出来ない。農業用運搬車に10数人も乗せて真っ暗な公道を走行し、衝突事故を起こしたりもしている。

サソリは漢方では「全蠍(ぜんかつ)」という生薬として、鎮痙、鎮痛の効果があるとされている。中国では白酒(バイチュウ)に浸けたサソリ酒を飲んだり、唐揚げにして食べたりするのが一般的。滋養強壮に効くとして、特に男性に人気だ。(翻訳・編集/NN)

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