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貴州省の占里村は道路も舗装されていないような田舎だが、衛星テレビがよく普及しており、屋根にはたくさんの受信アンテナが見られる。
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2006年10月28日、貴州(きしゅう)省従江(ツォンジャン)県の高増郷(ガオズンシャン)山中にある占里(ザンリー)村。ここには自動車が避けたがるような細い未舗装の道しかなく、携帯電話の電波も届かない辺鄙な地である。
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しかし不思議なことに、この村では衛星テレビの普及率が非常に高く、住宅の屋根のほとんどに衛星受信アンテナがついているのが見られる。住民の話では、数百元(1元は約15円)と彼らにとって決して安くないこれらのアンテナは、この孤立した村が外界の様子を知るために不可欠な物なのだそうだ。
中国の都市部では衛星受信アンテナの私設は取り締まりの対象となり、見つかれば撤去されることもあるが、さすがにここではそのような処分を受けたりはしないらしい。