<続報>遺書準備した住民も!中国版「ピサの斜塔」は大雨&隣地工事で傾いた?―四川省

Record China    2009年8月20日(木) 17時28分

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19日、四川省成都市で先月中旬、大雨に見舞われた後に傾いてしまった「中国版・ピサの斜塔」の住民たちが、事故原因になったと思われる隣の工事現場の施工業者に賠償を求めているという。

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2009年8月19日、四川省成都市で先月中旬、大雨に見舞われた後に傾いてしまった「中国版・ピサの斜塔」の住民たちが、事故原因になったと思われる隣の工事現場の施工業者に賠償を求めているという。華商ネットの報道。

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先月17日夜、成都市は激しい雨に見舞われたが、その翌朝、市内の某マンション2棟が傾いて互いに寄りかかった状態となっており、壁や地面に亀裂が走っているのが見つかった。

ある住民は起床後、窓を開けようとしたところ押しても引いても窓が開かないことに気づき、外を見てみると、隣の建物がにわかには信じがたいほど近くに迫り、隣の棟のベランダが自宅のベランダにかぶさっていたと話している。もともと2棟は非常に接近して建てられており、場所によっては間隙が6cmしかなかったという。物件は購入5年にも満たない状態だった。 一部の住民はすでに別の場所へ避難しているが、一部は依然としてこの「中国版・ピサの斜塔」に住み続けている。住むことができなくなったからと言って売りに出すこともできず、途方に暮れている状況だ。中には万が一に備え、遺書を準備した住民もいるという。

今年3月より、このマンションに隣接した土地で別の建物の建設工事が行われていた。30階建てのビル3棟を建設予定で、深さ8mまで地盤を掘り下げる工事が行われていたが、その震動たるや、マンションの室内に置かれた水が波立つほどのものだったため、住民たちはこれまでにも不安を募らせていた。そのため先月25日には問題の工事は中止、中国建築西南調査設計研究院が調査に乗り出した。その後に発表された調査結果で、事故原因は「マンションの排水構造が機能していなかったため」とされた。隣地の地盤掘り下げ工事にもある程度の因果関係があることを認めたものの、その程度については明確に示されなかった。

これに対して不満を持ったのが住民たち。協議の末、工事現場の施工業者は住民たちの一時避難への補助として、住居の臨時移転にかかる費用を負担すると申し出たうえ、2回目の原因調査を行うことを約束したが、住民らは「所有物件の価格が事故によって下落した差額分を保証してほしい」「もっとも理想なのは、施工業者がマンションを再建し、安全面を徹底して保障することだ」としている。(翻訳・編集/愛玉)

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