2009年8月20日、四川省奥地の秘境に暮らす少数民族の美少女・アルマイナが「天仙妹妹(天女のような娘)」としてネットアイドルとなってから4年。現在はタレントとして活躍する彼女が主演する2作目のドラマ「絶秘1950」の放送がまもなく始まる。山村の貧しい少女が芸能人として成功した心境を、天仙妹妹は「お芝居って農作業よりも簡単に稼げるのね！」と素直に漏らした。重慶商報の報道。

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今作ではトレードマークとなっている民族衣装を脱ぎ棄てて、国民党高官の娘を演じている天仙妹妹。これまでにドラマ2作、映画3作、そして10数本のCM出演を経験しているが、デビュー当初は映画1本の出演料がたった数万元(100万円前後)だったという。それでも「あまりに高額すぎて、何に使ったらいいかわからなかった。お芝居ってあんなに稼げるのね、しかも簡単なのよ！」と、当時の素朴な気持ちを語った。「ハードな撮影現場だって過去にしていた農作業に比べれば、何てことはないわ。お芝居ならノーギャラでもやりたい。だって、楽しいもの！」と語る彼女、現在はCM1本の出演料が40万元(約550万円)にまで高騰しているという。

タレントとしてのキャリアはわずか4年だが、彼女の出演作はいずれも主役待遇となっている。こうしたまれにみる“幸運”について、「潜規則(暗黙のルール/肉体関係と引き換えに利益を得るなどの行為を指す)」では？との疑惑も呼んでいるが、天仙妹妹は「わたしって運がいいの。監督さんやプロデューサーや、いろいろな人にかわいがってもらって、そこから輪が広がっていくの」と、疑惑を一蹴した。

●天仙妹妹

85年6月9日、四川省アバ・チベット族チャン族自治州生まれ。タレント。本名はアルマイナ、中国語名は余紅艶(ユー・ホンイェン)、少数民族・チャン族出身。05年、四川省を旅した若者が彼女を撮影した写真を「天仙妹妹(天女のような娘)」としてネット上に紹介すると、たちまち世界中のサイトに転載され、ネット界の清純派人気アイドルになった。あるサイトでは1日10万PVを記録、サーチエンジンでは120万件がヒットするほどの騒ぎに。同年、大手ポータル・捜狐(SOHU)主催の「新世代アイドル選抜」で1位を獲得。歌手デビューも果たす。06年にはソニー・エリクソンのイメージキャラクターに。以後、数々のCMで活躍するとともに2本のドラマ、3本の映画に出演。07〜09年、北京の中央戯劇学院に学ぶ。08年には北京五輪の聖火ランナーも務めた。山村の貧困児童を救済する基金も運営している。(翻訳・編集/愛玉)