化学工場が有害物質を垂れ流し、責任者に懲役10年―江蘇省塩城市

Record China    2009年8月18日(火) 20時46分

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14日、江蘇省塩城市で化学工場が有害なフェノール化合物を河川に垂れ流し、市民20万人の飲料水に被害が及んだ事件で、工場責任者に懲役10年の判決が言い渡された。写真は08年5月、広東省仏山市で死んだ2万匹の魚。毒物が原因と見られる。

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2009年8月14日、江蘇省塩城市で化学工場が有害なフェノール化合物を河川に垂れ流し、市民20万人の飲料水に被害が及んだ事件で、同市塩都区人民法院は工場責任者に懲役10年の判決を言い渡した。新華網が伝えた。

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調べによると、同市で化学工場を経営する標新化工有限公司は07年11月から09年2月までの間、有害な化学物質を含んだ廃水を工場北側の河川に垂れ流していた。これにより浄水場の水が汚染され、2月20日、66時間以上にわたって水の供給がストップ。市民20万人分の飲料水に影響が及んだ。同工場は地元当局に「廃水処理はきちんとしている」と嘘の報告をしていた。同区人民法院は同工場の胡文標(フー・ウェンビャオ)会長と現場責任者の丁月生(ディン・ユエション)主任に対し、「毒性物質排出罪」を適用。胡会長に懲役10年、丁主任に懲役6年を言い渡した。

中国の環境汚染事件ではこれまで「重大環境事故汚染罪」の適用しかされなかったが、今回初めて「毒性物質排出罪」が適用された。前者は国の規定に違反して有害物質を排出し、重大な環境汚染事故を引き起こして死者を出すに至ったケース。一方、後者は故意に有害物質を排出し、公共の安全に危害を及ぼしたケース。死者が出なければ懲役3年から10年。死者を出せば無期懲役もあり得るという。(翻訳・編集/NN)

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