中国唯一の「砂漠ダム」、間もなく着工へ―内モンゴル自治区

Record China    2009年8月13日(木) 8時59分

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11日、中国で唯一の「砂漠ダム」、海勃湾水利プロジェクトが内モンゴル自治区で着工されると伝えられた。フフホト市からさらに上流の黄河沿岸に建設予定で、左岸はウランホト砂漠が広がり、右岸には新興工業地帯である鳥海市がある。写真は黄河。

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2009年8月11日付の「21世紀経済報道」によると、中国で唯一の「砂漠ダム」、海勃湾水利プロジェクトが内モンゴル自治区で着工される。フフホト市からさらに550km上流の黄河沿岸に建設予定で、左岸はウランホト砂漠が広がり、右岸には新興工業地帯である鳥海市がある。砂漠に囲まれた地帯に巨大ダムが出現する。

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建設計画が7月下旬、国家発展改革委員会の批准を受け、着工に取り掛かる段階となった。このプロジェクトは流氷による川の閉塞を防止することが主目的だが、発電も兼ねる。工期はおよそ46か月を予定しており、年内は建設予定地から住民を移住させ、川の流れを変えるための予備工事を実施する。おもな工事は来年からの予定。

総投資額は26億9000万元(約376億円)が予定されている。中央の来年度予算から4.7億元の補助を受けるが、これは政府による内需拡大のための4兆元の経済対策資金から捻出する。さらに5億元は自治区財政から支出するとともに、3.8億元は中国農業発展銀行からの貸し付けを受ける。残りの13.4億元は鳥海市の財政収入と土地を担保に銀行から貸し付けを受ける予定だ。

このプロジェクトが計画されたのは1950年代のこと。財政的に困難なことから工事は実施に至らなかったが、01年に鳥海市水務局が成立して後、申請準備に入った。この「砂漠ダム」が完成すればウランホト砂漠の緑化につながることや水利施設としての機能はもちろん、観光地としても都市の生命線となると見られている。(翻訳・編集/小坂)

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