秦の始皇帝陵を造営の労働者、大半が「南方の少数民族」だった=人骨のDNA鑑定で判明―陝西省

Record China    2009年8月12日(水) 22時49分

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11日、陝西省西安市郊外にある秦の始皇帝陵で発見された人骨のミトコンドリアDNAを鑑定した結果、陵墓建設に従事した労働者の多くは南方から駆り出された少数民族であることが分かった。写真は秦の始皇帝陵。

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2009年8月11日、陝西省西安市郊外にある秦の始皇帝陵で発見された人骨のミトコンドリアDNAを鑑定した結果、陵墓建設に従事した労働者の多くは南方から駆り出された少数民族であることが分かった。中国新聞網が伝えた。

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復旦大学生命科学院現代人類学研究センターの張君(ジャン・ジュン)研究員らのグループが現代中国人のミトコンドリアDNAと比較したところ、人骨の大半は中国南方の少数民族のものであることが分かった。漢族のものも含まれていたが、北方少数民族のものは発見されなかった。鑑定を行った121体は全て15歳〜45歳の男性で、平均年齢は24歳。死因は過酷な労働によるものと見られている。生き埋めや拷問の形跡はなかった。伝染病の可能性もあるという。

前漢時代の歴史家、司馬遷による「史記・秦始皇本紀」などの歴史書でも「始皇帝は即位後、全国の広い範囲から大量の人員を召集し、陵墓建設の労役につかせた」と書かれており、今回の鑑定結果はこれを裏付けるものとなった。

なお、ミトコンドリアDNA鑑定では母系をたどることしかできない。父系をたどることができるY染色体のDNA分析とあわせて検証することで、さらに詳しい出身地を特定することができるという。(翻訳・編集/NN)

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