2009年8月4日、米CNNテレビは、中国・重慶市で我が子に生まれつきどんな才能があるかを調べるため、DNA鑑定に走る親の姿を報じた。6日付で環球時報が伝えた。

【その他の写真】

会場には3〜12歳の子供約30人が親に連れられて集まった。このような試みは中国初。DNA鑑定といえば血縁関係を調べるケースが一般的だが、この親たちの目的は「我が子の将来を予測すること」。つまり、生まれつきの才能が分かれば早いうちからそれを伸ばし、一流の人材に育てやすいという訳だ。例えば将来身長が驚くほど高くなることが分かればNBA選手を目指せば良いし、音感が良いと分かれば一流の音楽家を目指せば良い。

DNA鑑定を行う専門家の黄欣華（ホワン・シンホワ）氏によれば、子供のIQ（知能指数）や運動能力、性格など多くの情報を得ることができる。一人っ子政策をとっている中国では、唯一の我が子にかける親の期待と情熱は半端ではない。報道は「DNA鑑定で子供の全てが分かるわけない」と冷静に指摘したうえで、それを盲目的に信じ、子供の将来を決めてしまう中国の親を驚きをもって紹介した。（翻訳・編集/NN）