ドアの向こうは空中!半分取り壊されたビルに住み続ける「ど根性家族」―広東省珠海市

Record China    2009年8月6日(木) 13時8分

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5日、広東省珠海市にある5階建てのビルは縦半分が取り壊されて跡形もなく、残った建物の半分に家主の家族と借主が住んでいる。部屋のドアを開けるとなんとそこは空中だ。

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2009年8月5日、広東省珠海市にきっちり半分取り壊された5階建てのビルが建っている。しかもこの“半分ビル”にはいまだ多くの人が住んでいるというのだ。チャイナフォトプレスが伝えた。

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同市香洲区紅山村にあるこのビルは1993年に建てられた。建物の縦半分ずつをビルの持ち主とその従弟2人がそれぞれ所有し、1階は店舗、2階から5階部分が住居部分になっている。現在5階に家族6人で住んでいる持ち主の話では、そのほかの階は“半分ビル”になる前から他人に貸しているという。数年前に不動産会社が現地の開発に乗り出し、このビルを買い取る計画が浮上。従弟はさっさと自分だけ不動産会社と話をまとめて引っ越していったが、残っている彼は補償金額に不満があり契約書にサインしなかったという。

昨年6月、不動産会社が従弟から買い取った部分を取り壊したため、ビルの半分が残り、中身がむき出しの状態となっている。各階のドアを開けると、そこはなにもない空中。一歩踏み出したら地面に落下するため、ドアは木を打ちつけて開かないようにしてある。ただ3階のドア部分は何もさえぎるものがなく、子供たちがわずかに空中に突き出た床をベランダ代わりにして遊んでいて危険極まりない。ビルの持ち主も「普段はまだいいが、風が吹くと怖くてね」と話す。

持ち主は1階の店舗部分と同等の面積の店舗と提示額の1.1〜1.2倍の住居部分の補償額を不動産会社に求めているが、当の不動産会社は現在営業しておらず、開発計画もストップしたままとなっているという。(翻訳・編集/本郷)

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