中国のコピー携帯、摸倣にとどまらず独自に進化―米メディア

Record China    2009年8月2日(日) 12時46分

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7月31日、CNNのニュースサイトにこのほど、巨大化する中国の「コピー携帯」市場を特集した記事が掲載された。中国のコピー携帯は摸倣にとどまらず、独自の進化を遂げているという。写真はiPhoneを模倣したコピー携帯。

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2009年7月31日、チャイナ・ネット(中国網)によると、米CNNテレビのニュースサイトにこのほど、巨大化する中国の「コピー携帯」市場を特集した記事が掲載された。

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中国の市場調査会社・CCIDコンサルティングによると、08年、中国で製造された携帯電話7億5000万台のうち、約20%(1億5000万台)がノーブランド品。そのうち5100万台は中国国内に流通しているが、残りは北南米のほか、中東などの発展途上国にも輸出されているという。

中国では、既存ブランドの機能・デザインを模倣したコピー携帯を「山寨機(さんさいき)」と呼ぶ。数年前まで、山寨機メーカーは数えるほどだった。それが、05年に台湾の半導体メーカー・メディアテックが中国に進出したのを機に状況は一変。携帯電話の製造技術が持ち込まれ、山寨機ビジネスは瞬く間に広がった。

08年までに、3000〜4000社の山寨機メーカーが出現したとされている。その多くは従業員10人ほどの規模で、アパートの一室や個人宅などを根城とする地下工場もあるという。中国政府も携帯電話メーカーと連携するなど、取り締まり強化に乗り出してはいるが、「電池爆発の危険性など、山寨機を使用することのリスクを警告する以外、具体的な対策は講じていない」と同記事は指摘している。

山寨機ビジネスはいまや模倣にとどまらず、「機能・使いやすさ・デザイン」など多種多様なニーズに応じて独自の進化を遂げている。デザインにこだわった腕時計タイプのほかに、偽札識別機能を搭載したものや高齢者向けもあるという。また、山寨機ビジネスはその領域を広げつつある。「ここ数カ月、山寨機メーカー数千社が、ノートブック型パソコンやデスクトップ型パソコン、デジタルカメラの製造に切り替えている」と同記事は懸念を示している。(翻訳・編集/SN)

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