神話ドラマに多い「作り込みすぎ」=当局、厳重チェックの方針打ち出す―中国

Record China    2009年7月27日(月) 19時57分

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24日、中国当局はこのほど、史実とかけ離れた神話ドラマが氾濫していることを受け、各省のテレビ放送行政管理部門に対し、これらを厳しくチェックし、問題のあるドラマは許可しないよう通達を出した。写真は「牛郎織女」。

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2009年7月24日、東方早報によると、メディアを統括する中国国家広播電影電視総局(広電総局)はこのほど、最近のドラマの中には史実に忠実でなく、神話や伝奇の内容を勝手に編集したものや、古典の解釈を読み間違えているものがあるとして、各省のテレビ放送行政管理部門に対し、これらを厳しくチェックし、問題のあるドラマは許可しないよう通達を出した。

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神話ドラマの成功例としては、87年の「西遊記」や90年の「封神演義(原題:封神榜)」などが挙げられ、神話ドラマ制作の基準ともなっている。近年は時代劇の規制に伴い、神話ドラマも減少しているが依然として根強いファンも多く、「春光燦爛豬八戒」「歓天喜地七仙女」などは高視聴率を叩き出した。しかし、最近の神話ドラマには、「恋愛ストーリーに偏りすぎ」「特撮の表現方法がワンパターン」「原典の行き過ぎた解釈」などの批判も多く、最近放送された「牛郎織女」の平均視聴率は2.3%と低迷している。

この通達に対し製作者側は、神話自体は中国の伝統文化の中で非常に重要な部分を占めているため、規制にまでは至らないだろうとみている。ある製作者は、視聴率アップの目的で本来の神話から大きく逸脱するような作り込み過ぎのドラマが粛正されるのは必要なことだと話している。(翻訳・編集/中原)

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