<中国で最もイケてる避暑地BEST10>明清朝時代から続くノーブルなリゾート地・承徳―河北省
配信日時:2009年8月1日(土) 0時43分

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北京から車でおよそ3時間の承徳は明清時代より全土に知られた避暑地であり、清朝における夏季の施政地として有名である。当時は北京に次ぐ第2の都に近い位置づけでもあり、風光明媚な自然とともに由緒正しき歴史的建造物が楽しめるリゾート地となっている。94年には「避暑山荘と外八廟」が世界文化遺産にも指定された。燕山山脈の山々、丘陵、豊かな水に囲まれた内モンゴル高原の南端に位置し、標高はおよそ1000〜1700m。古くはモンゴル族がのんびりと放牧を営む山間の小村だった。豊かな自然は多数の漢方薬材や珍しいキノコを産する。
清・康煕帝が建設した1790年完成の避暑山荘は、中国四大名園のひとつにも数えられ、すぐれた庭園美術で名高い江南地方の様式をとりいれた周囲10kmの巨大な別荘。内装は質実剛健、外装は豪華絢爛な意匠を配している。山荘を取り囲むのはエキゾチックなチベット様式の仏閣が12棟立ち並ぶ外八廟。往時、さらにその外郭には旅館や飲食店、賭博場、花街などが集まる一大歓楽街だったという。(翻訳・編集/愛玉)