<富豪子女>「日本で優雅な留学生活」その実態は?―中国

Record China    2009年7月21日(火) 20時14分

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20日、近年の中国で、巨大な消費勢力として注目されている富豪たちの子女「富二代」が、しばしばメディアで取り上げられている。そんな中、日本の華字紙が日本で留学生活を送る彼らの生活実態を追った。写真は新宿・歌舞伎町。

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2009年7月20日、中国では最近、「富二代(二代目)」という言葉がよく聞かれるようになった。改革開放政策がはじまって30年、自身で財を成した富豪たちの子女らが成人を迎え、中国市場の巨大な消費勢力として注目されているのだ。幼少時より経済的に恵まれた環境で育った彼らの思考や行動様式は、しばしばメディアで取り上げられている。そんな中、日本の華字紙・東方時報は、日本で留学生活を送る「富二代」たちの生活実態を追った。中国新聞社の報道。

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主に政府機関や国営大手企業に勤め、安定した経済力や地位を持つ両親の教育方針により、日本で優雅な留学生活を送る「富二代」たちは少なくない。大多数の中国人留学生たちが過酷なアルバイトで生活を維持していくのがやっと、という状況を尻目に、実家から毎月送られてくる十分すぎるほどの仕送りを受けて、余裕のある海外生活を楽しむ彼ら。しかし、中にはパチンコなどの賭博にはまって逆に借金まみれになったり、はたまた親が収賄事件で失脚して経済的基盤を失い、学業中途でやむなく故郷に帰るケースも決して珍しいことではないという。さらには、公務員を務める両親の権力をかさに着て、中国人女子留学生に執拗なストーキング行為を繰り返し、警察に拘束された事件も伝えられている。

中国北部出身、今年27歳になる中国人女性・圓圓(ユエンユエン)は、地元派出所長を父に持つ典型的な「富二代」だ。しかし、16歳の時に父親の愛人問題で母親が自殺したのをきっかけに素行が乱れ、父親の手に負えなくなった。困りはてた父親は、多額のこづかいや自家用車つきの豪華な生活を約束し、圓圓を日本留学に送った。

初めての刺激的な海外生活。経済大国・日本の豊かさに圧倒された圓圓は次第に、ショッピングやMDMA(合成麻薬の一種)、ホストクラブでの豪遊に依存していくようになる。その間に父親は愛人と再婚、さらに父親への憎しみを強めた彼女は、父親のうしろめたさにつけこんで湯水のように金銭を要求した。父親がそれに応じきれなくなると、彼女は一時帰郷した際に自宅から預金通帳を盗みだし、数百万円の大金を奪って日本に持ち帰った。

事件の犯人を妻と疑った圓圓の父親は、この元愛人の妻と離婚。さらに、次第に困窮する経済状況を不安視して、自身の管轄区域で各商店から「みかじめ料」的にわいろを集めるようになる。結果、父親は囚われの身となった。一方、圓圓は圓圓で、経済状況打開のためにホステスのアルバイトをはじめ、そこで知り合った40歳の不動産経営者の男性をターゲットに定め、結婚。安定した生活を送っているという。

西洋の哲学では「すべてのものに存在理由がある」という。ここで、近年中国社会に出現した「富二代」の是非を問うことはないが、彼らも各方面からの称賛、非難を含めた多数の意見・評論にもまれ、次第に成長・成熟していくのだろうと記事は締めくくっている。(翻訳・編集/愛玉)

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