米、NZなどの乳製品の輸入を制限か=毒ミルク事件で苦境の国産品守るため―中国

Record China    2009年7月20日(月) 12時45分

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16日、昨年の汚染ミルク事件後、非常に困難な局面に立たされている中国国内の乳製品業者を保護するため、中国当局は乳製品の輸入制限に踏み切ろうとしていると香港紙が報じた。写真は南京のスーパーの輸入粉ミルク売り場。

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2009年7月17日、環球時報によると、香港英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は16日、昨年の毒ミルク事件後、非常に困難な局面に立たされている中国国内の乳製品業者を保護するため、中国当局は乳製品の輸入制限に踏み切ろうとしていると報じた。

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同紙によると中国商務部は15日、フレッシュミルク、粉ミルクおよび乳清の輸入業者に、8月から輸入時に輸入許可証の提示と輸入品の詳細データの提出を義務づけると発表した。専門家はこの措置について、国内酪農業を輸入乳製品の急激な増加による影響から守ることへの政府の関心の表れ、と分析した。

乳児死亡事件後、国内消費者の中国製乳製品への信頼は失墜、輸入乳製品が激増し、国外への輸出も大幅に減少した。税関データによると、今年1〜4月の乳製品の輸入量は前年比68%増加、19.3万トンに達した。輸出量は逆に前年比63.7%の減少を記録し、4か月で輸出したのはわずか1.4万トンだった。多くの国内業者は、事件後在庫の一部を廃棄処分したため、資金繰りが厳しく、酪農家から原乳を買い取るための現金もない状態だという。

ニュージーランド、米国、EUは中国への輸出量を伸ばしている。今年1〜4月のニュージーランドの乳製品輸出量は前年比1.8倍の8.2万トンに達した。これらの地域の中国の乳製品輸入総額に占める割合は、89.1%にもなるという。(翻訳・編集/津野尾)

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