コネから読み解く中国社会=地縁、血縁、業縁は不可欠なツール―韓国紙

Record China    2009年7月12日(日) 15時15分

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09年7月、韓国紙・朝鮮日報は中国社会におけるコネの重要性を取り上げた。中国社会を知るためには、まず中国的なコネのあり方を学ぶ必要があるという。写真は奇瑞社の尹理事長。

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2009年7月、韓国紙・朝鮮日報は中国社会におけるコネの重要性を取り上げた。中国社会を知るためには、まず中国的なコネのあり方を学ぶ必要があるという。11日、中国新聞網が伝えた。

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コネ、中国語で「関係(グワンシー)」の重要性を示す典型例として朝鮮日報が取り上げたのが奇瑞自動車。創設わずか12年だが、電気自動車を発売、2010年には海外工場数も現在の8工場から14工場にまで増やす計画を持つなど破竹の快進撃を続けている。同社の創設から成長の過程はまさに中国的「関係」を最大限に利用したものだった。

奇瑞自動車の尹同耀(イン・トンヤオ)理事長は大学卒業後、吉林省の第一汽車集団に就職、工場物流課長の地位についていた。その運命が変わったのは1995年のこと。地元での自動車産業振興を考えていた安徽省蕪湖市政府の視察団が工場を訪れた時、同市出身の尹氏に目をつけ引き抜いたのだという。翌年、奇瑞社副総経理となった尹氏だったが当時の従業員はわずかに8人。安徽工学院(現合肥工業大学)自動車専攻だった尹氏は大学の「関係」を頼り、従業員を集めたのだった。

血縁や地縁、業縁(同じ企業に属していた場合など)といった「関係」を活用する例は奇瑞社にとどまるものではない。地縁の典型例といえば華人社会だろう。世界各地に6500万人もの華人が住んでおり、出身地や血縁によるグループを形成している。東南アジアの華人グループでは創業を目指す若者に無担保で巨額の費用を貸し付けることすらあるという。それでも返済が滞ることはほとんどない。もし規約に違反すればブラックリストに載り、永遠に華人社会から追放されてしまうためだ。

広大な中国では方言も多く、コミュニケーションがままならないことすらしばしばある。こうした社会で「関係」は相手の警戒心を解く重要なツールとなっている。こうした「関係」を学ぶこと、それこそが中国社会を読み解く「手引き」になると朝鮮日報は指摘した。(翻訳・編集/KT)

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