各国が月の裏側への着陸目指す、中国が一歩リードか―英紙

Record China    2018年3月9日(金) 18時40分

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英タイムズ紙は4日、「中国が年内にも月の裏側への探査を実現させるかもしれない」と報じた。成功すれば、中国は各国を大きくリードすることになる。写真は月。

2018年3月7日、参考消息(電子版)によると、英タイムズ紙は4日、「中国が年内にも月の裏側への探査を実現させるかもしれない」と報じた。

月は自転と公転が地球と同期しており、月の裏側の大部分は地球からはまったく見ることができない。月の裏側の様子は人類にとって長年にわたって興味の対象となっており、さまざまな想像も生まれてきた。

しかし、月の裏側からは地球との通信が難しく、探査は困難を極める。そのため米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)も月の裏側への着陸は手つかずのままだが、その月の裏側に中国が人類史上初めて探査機を着陸させるかもしれない。

中国の国有企業・中国航天科工集団公司第二研究院の楊宇光(ヤン・ユーグアン)研究員は、中継器(リピーター)の役割をする衛星を設けることで通信の問題を解決させると語った。中継衛星は今年上半期にも打ち上げる予定で、さらに月面の岩石や地下の氷などを採取する月面車を着陸船で運ぶことも計画されている。

米国のアポロ計画ではいずれも月の正面に着陸したが、楊研究員は月の裏側には急峻(きゅうしゅん)な地形が多く、採取できるサンプルは大きく異なる可能性があるとし、着陸や探査が成功すれば人類にとって極めて重要な意味を持つことになると話した。

各国が宇宙開発にしのぎを削っているが、月の裏側への着陸を実現させれば、中国は各国を大きくリードすることになる。

3日には、月や火星など国際的な宇宙探査を議論する第2回国際宇宙探査フォーラムが東京で開催された。ロシアは中国との間で月面探査に協力する協定を結んだが、米国は2011年から自国の計画から中国人を排除し続けているという。(翻訳・編集/岡田)

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