藻類で地球温暖化防止を!=取り組む企業を紹介―中国

Record China    2009年7月5日(日) 15時48分

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1日、藻類を利用して地球温暖化防止の実験に取り組む中国企業の姿が紹介された。写真は江蘇省の学校で行われている藻類の研究。

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2009年7月1日、中国紙「網易探索」は、藻類を利用して地球温暖化防止の実験に取り組む中国企業の姿を紹介した。

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中国では現在、電力の70%以上を石炭燃料の火力発電に依存しており、今後少なくとも20年間は火力発電に依存していくとみられている。このため、火力発電に付随して排出される温室効果ガス・二酸化炭素の削減は大きな課題とされている。

藻類を利用して地球温暖化防止に取組んでいるのは、クリーンエネルギーの応用と生産に携わる新奥集団(ENN)。同社が実験しているのは、植物や藻類が行う光合成を利用し、二酸化炭素を有機物に変えてバイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)として固定化するとともに、そのバイオマスをエネルギー資源として再活用する方法。中でも藻類は二酸化炭素の吸収率が高いため、同社は微細藻類に注目し、その特性を生かして実験を重ねてきた。

世界資源研究所(WRI)も同社の研究に対し、「これまでに日本が海藻を利用して研究を行った例などはあるが、この方法は非常にユニークだ」と注目している。

しかし現段階では、実験室での実用性は確認されたものの、栽培コストや藻の栽培場所、栽培に要する水源など、実用に向けて多くの問題が未解決。同社は今後、内モンゴル自治区または海南省で実用化に向けた大規模な実験を計画しており、成果が期待されている。(翻訳・編集/HA)

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