<レコチャ広場>「地震もないのに倒壊」マンション、地下駐車場づくりの穴堀り工事が原因か?―上海市

Record China    2009年6月29日(月) 14時27分

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2009年6月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、上海のマンション倒壊事故に新事実が発覚したことを伝えた。マンション本体が完成した後に地下駐車場を建設していたことがわかったという。写真は事故現場。

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2009年6月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、上海のマンション倒壊事故に新事実が発覚したことを伝えた。マンション本体が完成した後に地下駐車場を建設していたことがわかったという。

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以下は同ブログから。

上海のマンション倒壊事故、続報をお伝えします。同事件は中国でも大きな注目を集めており、メディアの報道が続いていますが、気になる新事実が明らかとなりました。なんと倒壊したマンションの周囲で地下駐車場が建設中だったとのこと。専門家は上物を作ってから地下を掘るのは手順として間違っていると指摘しています。

29日付西安晩報は、マンション倒壊事故の原因として三つの可能性をあげています。第一に基礎の手抜き工事。事故現場の写真を見ると根元からぽっきりと折れる異常な倒れ方をしています。また基礎のセメントにはハチの巣のような空洞があり、さらにむきだしになった鉄筋の数も決して多くはないと指摘されています。また28日付捜房網は鉄筋が錆びていたと伝えています。ただし施工会社・上海梅都房地産開発有限公司がこれまでに手がけた住宅には品質問題は確認されていないそうです。

第二の可能性が地盤の沈下。マンション倒壊の前日には付近にあったコンクリート製の堤防が数メートルもずれるという「予兆」がありました。堤防のずれもマンションの倒壊も建設現場に積まれた大量の土砂の影響で地面が不均等に沈下したためとの見方があるようです。

そして新たに明らかになったのが地下駐車場の問題。なんと倒壊したマンションの付近で地下駐車場が建設中であったことが判明しました。深さは4〜5メートル、大きさはバスケットボールコート2面分だそうです。専門家はまず地下の工事を終えてから上物を作るのが一般的な手順であり、マンション完成後に地下を掘るのは複雑な構造計算が必要になると指摘しています。

正式な調査結果が発表されるまでははっきりとした原因はわかりませんが、いずれにせよ人為的なミス以外考えられないということのようです。特に気になるのが地下駐車場の問題。本格的なマイカー時代を迎えた中国では駐車場の確保が大きな課題で、マンションの敷地に勝手に地下駐車を作るケースも多発しています。これらのマンションの安全性も大きな課題となりそうです。

またネット掲示板の書き込みによると、倒壊現場付近の同型マンション3棟も肉眼で確認できるほど傾斜しているそうです。「もうすぐ倒れるのではないか」と不安視する声もあがっています。(筆者:chinanews)

■「21世紀中国ニュース」は中国在住経験を持つ翻訳者のブログ。『21世紀は中国の世紀』と言われその成長がもてはやされるなか、「このまますんなりと発展が続くとは思えない」と考え、スポーツにとどまらず中国関連の「気になるニュースをピックアップし」紹介している。FC2ブログに掲載。

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