為政者はどんな気持ちを込めていたか?街角スローガン、その60年間を振り返る―中国紙

Record China    2009年6月30日(火) 6時31分

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23日、中国共産党機関紙系メディアは、中国の街角スローガンの歴史60年を振り返った。写真は「人民のために奉仕しよう」と書かれたスローガン。

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2009年6月23日、中国共産党機関紙・人民日報のウェブサイト「人民網」は、中国の街角スローガンの歴史60年を振り返った。

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中国の街角を歩いていると実に様々なスローガンが目に飛び込んでくる。この60年、これらは中国人民の生活の奥深くにまでしみ渡り、影響を与えてきた。時代背景が色濃く反映された中国のスローガン。記事は代表的ないくつかを紹介した。

「心を党に捧げよう」―中国共産党に批判的な知識人を弾圧する「反右派闘争」真っ只中の1958年のもの。

「三面紅旗」―毛沢東が社会主義建設を進めるために1958年に唱えたスローガン。「三面紅旗」とは「総路線」「大躍進」「人民公社」の3政策からなる。

「紅専は農中にある」―1965年、江蘇省句容県下蔭農業中学校(中学および高校)の教室に掲げられたもの。「紅専」とは「政治思想を持ち、専門知識を持つ」の意味。

「公共食堂は私たち大家族の食卓」―1959年、無錫市和平区の公共食堂に掲げられたもの。近代的な共産主義社会を理想とした「大躍進」政策が進められていた当時、地域ごとに無料の公共食堂が設置された。

「三つの代表」―当時の江沢民国家主席が2000年2月、広東省を視察後に唱えた指導思想。▼先進的生産力の発展要求▼先進的文化の進路▼広範な人民の根本的利益を代表するのが中国共産党であるとしている。

「青年たちよ、十分に自らの責任を認識せよ。祖国は君たちに期待している。人民も君たちに期待している。革命も君たちに期待している」―文化大革命で中断していた大学入試制度が再開された1977年のもの。

「小平こんにちは」―1984年10月1日、中国が建国35周年を迎えた年。北京の天安門広場で行われた祝賀パレードで北京大学の学生が、中国を新しい時代に導こうとする当時の最高指導者・トウ小平に向けて掲げた横断幕に書かれていたもの。

「どんなに貧しくとも教育を貧しくしてはならない、どんなに苦しくとも子供たちに苦しい思いをさせてはならない」―90年代初め、中国政府が教育の普及に力を入れ始めた頃のもの。

「世界貿易機関(WHO)加盟は大きな贈り物」―2001年、中国が念願のWTO加盟を果たした時のもの。

「偉大なる無敵のマルクス、エンゲルス、レーニン、スターリン万歳!」―1954年5月1日に労働節、南京市で行われた祝賀式典で掲げられたもの。

「我々は謙虚に慎重に、焦らずおごらず、誠心誠意、中国人民のために奉仕しよう―毛沢東」―70年代に中国全土を席巻した毛沢東の言葉。

「発展こそが正しいやり方」―80年代末から90年代初め、中国が改革開放の重要な時期に差し掛かったころ、トウ小平が示した基本路線。

「1070万トンの鋼鉄を生産するために頑張ろう」―1958年、中国は全国民による鉄鋼生産運動が大々的に展開された。

「社会和諧(調和のとれた社会)」―改革開放政策によって中国社会に出現した格差拡大、環境汚染問題などによる社会不安を打ち消すために中国共産党が2004年に打ち出したスローガン。今でもこの言葉は頻繁に使われている。(翻訳・編集/NN)

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