2009年6月25日、環球時報によると、ドイツのニュース週刊誌「フォーカス」はこのほど、金融危機への対応について中国を評価する記事を掲載。社会主義国である中国が「成功のモデル」として世界の経済学者から高く評価されていると伝えた。

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中国の証券市場は欧米と同様に金融危機の影響を受けたにもかかわらず、ニューヨークやロンドン、フランクフルトの市場と比べ素早い回復を見せ、ドイツや米国の経済がマイナス成長となっている一方で、中国経済は成長を続けており、世界銀行が中国の2009年の成長率予測を6％から7．2％へと引き上げたほか、中国経済の専門家からは8％に達するのではないかとの声も出ている。

中国は海外への投資を強める一方、国内におけるインフラ整備にも力を注いでいる。中国政府は十数億ドルもの資金を福利や住宅、水力発電などのプロジェクトに投じているほか、今後2年間にわたり健康保険の規模を拡大する計画で、失業中の出稼ぎ労働者も含めた保険の適用を進めるなど、国内の社会不安の要素を取り除く努力も行っており、短期的な政策のみならず、長期的な展望に立った政策も実施されているとして高く評価されているという。（翻訳・編集/岡田）