2009年6月22日、アグネス・チャンが、アイドル時代にバックバンドを務めた「ムーンライダーズ」と共演し、アグネス本人が作詞・作曲した新曲「あなたの忘れ物」（9月2日発売予定）を熱唱。35年ぶりにムーンライダーズとのコラボレーションが実現した。この曲は、NHKの看板ラジオ番組で多くのリスナーを持つ「ラジオ深夜便」で7月から毎晩放送される予定だ。

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ムーンライダーズとの共演は東京湾クルーズ船、レディクリスタル号の船上で行われ、笑顔が絶えない和やかな雰囲気の中、35年ぶりの共演とは思えないコンビネーションだった。アグネス・チャンは「新曲『あなたの忘れ物』は深夜につくった歌。恋をしているときが人生で一番キラキラしている時。真夜中に一人で聴いてもらい、いろいろな思い出に浸ってもらえれば」などと話した。

アグネス・チャンといえば、日本でのデビュー曲「ひなげしの花」を始め、数多くのヒット曲があるが、歌以外の分野での活躍もめざましい。特に貧困撲滅や人権擁護における功績が大きく、日本ユニセフ協会大使を務めるなど、恵まれない子供達の支援活動にも積極的に参加している。また昨年は、日本レコード大賞特別賞を受賞。今年も全国22か所で平和をテーマにした“トーク・アンド・ライブ”を行っている。

アメリカ国務省が16日に発表した「世界の人身売買に関する年次報告書」によると、世界的な不況の影響で状況は悪化しているという。特に、アフリカ大陸での人身売買が増加しており、同大陸から6か国がブラックリスト入りしたことが分かった。

また、国際労働機関（ILO）の統計を基に、世界175か国における人身売買の実情を分析。その結果、年間少なくとも1230万人の未成年者や子供たちが強制労働や性産業で働かされているという。

こうした世界情勢の中で、今後もアグネス・チャンの活躍に注目したい。（取材/FF）