<中華経済>第一汽車集団、華晨汽車集団に経営統合を提案―中国

Record China    2009年6月19日(金) 6時20分

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17日、21世紀経済報道は消息筋の話として、「中国自動車大手の中国第一汽車集団公司が遼寧省瀋陽市の同業、華晨汽車集団控股公司との経営統合に向けた交渉に入った」と伝えた。写真はジュネーブ国際モーターショーでの華晨汽車のBS4ワゴン。

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2009年6月17日、21世紀経済報道は消息筋の話として、「中国自動車大手の中国第一汽車集団公司が遼寧省瀋陽市の同業、華晨汽車集団控股公司との経営統合に向けた交渉に入った」と伝えた。華晨汽車の株式を取得する形での経営統合が有力だが、華晨汽車に国有資産を一部譲渡し、同社の経営権を掌握する可能性も選択肢の一つとされる。

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華晨汽車の生産能力は年間80万台。生産規模の拡大を目指す第一汽車集団にとっては魅力的な相手だ。華晨汽車の経営統合が実現すれば、第一汽車集団は上海汽車集団を抜いて中国自動車業のトップの座に返り咲く。

もっとも、華晨汽車は遼寧省の自動車製造業を代表する企業で、経営統合するにはまず現地政府の同意が必要となる。さらに華晨汽車が直接、間接的に経営を支配している上場3子会社の権益配分の問題などもあり、実現にこぎつけるまでには多くの課題がある。ただ華晨汽車は近年の相次ぐ設備投資で手元資金が枯渇している上、金融危機による株安で資金調達が難しくなっており、これが再編を後押しする原動力となる可能性がある。

華晨汽車を狙っているのは第一汽車集団だけではない。広州汽車集団も以前から華晨汽車の出資に向け、接触を続けているとされる。広州汽車集団は先ごろ、湖南省のSUV(スポーツ多目的車)大手、長豊汽車に出資参画し、同社の筆頭株主となったばかり。

にわかに活発化している再編の動きは、中国政府が、大手自動車メーカーによる中堅メーカーの買収や、複数の地方メーカーの統合を奨励していることが背景にある。政府は今年3月に発表した自動車産業支援策で、年産規模200万台以上の大型自動車グループを2〜3社育成し、産業を集約化する方針を明示した。(翻訳・編集/東亜通信)

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