<レコチャ広場>汚職の前上海トップ、獄中でも思いのまま、どこ吹く風「罪の自覚」

Record China    2009年6月17日(水) 17時58分

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17日、レコードチャイナ・ライターによる個人ブログ「全人類の中国分析2」は、中国の汚職における最大の問題は「罪の無自覚」と指摘した。写真は元上海トップ・陳良宇が懲役18年の判決を受けた天津第二中級人民法院。

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2009年6月17日、レコードチャイナ・ライターによる個人ブログ「全人類の中国分析2」は、中国の汚職における最大の問題は「罪の無自覚」と指摘した。

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以下は同ブログより。

■<服役中の汚職官僚が優雅な生活=塀の中も格差社会―中国>

16日にレコードチャイナから配信された上の記事は、収賄罪で懲役18年の判決を受け服役中の元上海市トップの陳良宇の、トイレ・洗濯機つきの個室に住み、新聞の閲覧・テレビの視聴も自由で、毎日豪勢な食事をするなどの優雅な獄中生活を紹介している。

「中国では権力者は何から何まで思いのままだ」というのは、決して誇張ではない。私が5年住んだある省で、こういうことがあった。あるマンション開発業者が郊外に合計3000戸以上もある大型高級マンションを建てた。建築工事が始まって間もなく、資金援助をした中国人民銀行が開発業者に、マンション2棟分を同銀行関係者に安く販売するよう要求した。結果、30%の値引きが行われた。

「特別待遇」はそれだけではなかった。同行幹部たちが住むその2棟は造りも「特別」で、四川大地震時に他のいくつかの棟にひび割れや比較的強い揺れがあったなかで、外壁にひび1つ入らなかったばかりか、そに住むある知人の家では、世界中から集めた花瓶や置物、絵画などすべてが無事だった。また、中国のマンションは完成時に当局が占有面積と共有面積を計測し、その数値を税金や暖房費(セントラルヒーティング)、管理費などを計算する際の基準にすることになっているのだが、この数字も実際より約20%小さく登記されている。合法的に脱税、コスト節約ができるというわけだ。

その知人は、政府から定期的に有機野菜、無汚染の魚や肉、米などの支給を受けている。中国では、どんなに水や土壌が汚染されても、安全な食品が届けられる優先順位がすでに決まっているのだ。

陳良宇は20年以上も上海市で党委書記、区長、市長、市委書記などを歴任、長く中央政治にも関わった人物だ。背後には江沢民の強い後押しがあった。同記事は、権力をほしいままにした彼が、実際の意味で服役中という意識がないことを伝えている。中国の権力者による汚職の最大の問題は、彼らが「自分はそんなに悪い人間ではない」と考えていることだ。先に紹介した知人も、悪びれることもなく自分の特権を自慢していたのを思い出す。有罪判決を受けていても、何が有罪かに気づいていないのである。

■「全人類の中国分析2」は中国ニュースを材料に、情報を正しく解読することの大切さを伝える、あるレコードチャイナ・ライターのブログ。Livedoor Blogに掲載。

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