<レコチャ広場>国賓料理の移り変わり=最近は豪華さよりもサービスで勝負―中国

Record China    2009年6月14日(日) 1時10分

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2009年6月11日、中国の時事週刊誌・鳳凰週刊の記者、林夕氏がブログで国賓料理の移り変わりについて紹介した。写真は国賓料理を再現したもの。

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2009年6月11日、中国の時事週刊誌・鳳凰週刊の記者、林夕(リン・シー)氏がブログで国賓料理の移り変わりについて紹介した。

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最初の国賓料理は1949年10月1日、新中国成立が宣言された日の夕方。式典に参加した国内外の来賓を招待した。その日出された「開国第一宴」のメインディッシュは8品。それ以降は、当時の周恩来首相の指示で「4菜1湯」(おかず4品とスープ1品)となった。それから半世紀後の2009年8月24日、北京の釣魚台で胡錦濤国家主席が主催した「五輪国宴」で北京五輪閉会式に出席した国賓を招待した時は「3菜1品」に変更。おかずが1品減ったのは「節約の精神」を表したためと言われている。

「4菜1湯」の由来は明を建国した朱元[王章]が1368年の凶作の年、皇后の誕生日を祝うための宴の席で、自ら率先して「節約」を呼び掛けるために定めたもの。60年代から人民大会堂で国賓料理を担当するベテランシェフ、孫応武(ソン・インウー)氏によれば、「4菜1湯」は早くから国賓料理の基準だったが、江沢民総書記時代に「3菜1湯」や「2菜1湯」へと変わっていった。中国外交部(省)の資料によれば、オードブルの基準は大皿の時もあれば、7〜8品の時も。1963年6月16日、毛沢東が中南海勤政殿で北朝鮮のチェ・ヨンゴン最高人民会議常務委員長をもてなした時は7品だった。中国も近年は、西洋式に倣い料理の豪華さよりもサービスの充実により重点を置くようになっている。

味付けの基準は通常、時の最高指導者と招待した国賓の好みの両方を考慮する。歴代指導者の好みはそれぞれ個性的で面白い。現在の定番は全国の各地方料理の味を組み合わせた新しいメニュー。だが、本場の味のままではなく外国人向けに気を使った仕上がりとなっている。例えば激辛の四川料理はマイルドに、高級食材を使った広東料理は血がしたたる肉を出さないなど。調理法も西洋料理の技法を取り入れ、外国人の口に合うようにアレンジされているという。(翻訳・編集/NN)

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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