19階建ての鉄筋ビルを爆破、わずか3秒できれいに消滅―山東省青島市

Record China    2006年10月17日(火) 15時36分

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青島大酒店の取り壊し作業が、入念なテストの後で慎重に行なわれた。

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2006年10月15日の午後3時56分、山東(さんとう)省青島(ちんたお)市の山東路にある青島大酒店(三九大酒店)が轟音とともに爆破され、わずか3秒の間に高さ62m、19階建ての鉄筋コンクリートのビルが消滅した。

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この爆破工事に参加した海軍潜水艦学院の専門家である張可玉(チュウカユウ)教授の説明によると、周辺は人通りが多く建物が密集しているため、爆破は困難だった。このような爆破工事は全国でも例がないとのこと。

この取り壊しを成功させるため、専門家たちはまず他のビルでテストを行なった。建物に2万個余りの穴を開け、小規模の爆破を実施した。それがうまくいったので、青島大酒店には4万個程の穴を開け、全部で6万余りの雷管を設置し、2トンの爆薬を使用した。

飛石を防止するため、ビルに対して3層の防護用覆いがかけられた。また衝撃波を防ぐためには、建物の前に耐震用溝を構築した。

午後3時40分、交通警察や公安などの機関が全面的な交通封鎖を実施し、警笛を鳴らした。3時56分、爆破によってビルは西に傾き、一気に崩れ落ちた。

青島大酒店は1980年代に建てられ、1万3000平方メートルの敷地を有する高級ホテルであった。青島市中心部のビジネス街に位置するが、この地域は開発にきわめて大きな価値を持つことから取り壊しを決意。ホテルの敷地跡とその前の約8万平方メートルには、将来オフィスビルが建てられることになっている。

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