老人が自室で飼う9000匹もの「紙の虫」たち―重慶市

Record China    2006年10月17日(火) 11時1分

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戴世宗さんは切り紙が大好き。ここ数年は特に虫にこっていて、アリ、クモ、ゴキブリ、バッタなどの細かい虫を何千となく切り取った。

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2006年10月12日、重慶(じゅうけい)市の花卉園にある66歳の戴世宗(タイシチュン)老人のお宅には、数万匹の紙の昆虫が並んでおり、本物とそっくりで見る人を驚かせている。

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「私はたばこを吸わないし、酒も飲まない、マージャンもできない。唯一の興味は切り紙で昆虫を作ることだけだ。」と老人はいう。彼の部屋はすべて昆虫で埋め尽くされている。6000匹のアリ、3000匹のクモ、ゴキブリ、バッタなどさまざまだ。

老人は昔、サーカス団の役者であったという。稽古の間に、切り紙細工の研究をすることが好きだった。2年前、彼は突然昆虫の切り紙細工に興味を奪われ、研究のために本物のクモやアリをつかまえて来ては、「モデル」として利用した。

こうしてめきめき腕を上げたため、彼の作品には妻や友人もよく騙され、本物だと思い込んだそうだ。老人は2、3分間であっという間に昆虫1匹を作ることができ、毎日平均20匹を切り取っている。「アリを切ると楽しい気分になる、もしも1日切らない日があると落ち着かない」と言うほどの入れ込みよう。老人の夢はいつか展覧会を開き、これらの切り紙を市民に無料で公開することだという。

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