2009年5月18日、ブラジルのルラ大統領は中国を訪問した。今回の訪問では貿易、資源開発などについて話し合われたほか、ロシアとインドを加えた新興国BRICsを中心とした世界経済新秩序の確立がテーマとなった。環球時報が伝えた。

【その他の写真】

ルラ大統領率いる訪中団は240人の大所帯。石油、航空、鉱物資源など広い分野の経済関係について協議された。19日には胡錦濤（フー・ジンタオ）国家主席と会談、中国から100億ドル（約9620億円）の投資を受け入れ、中国向けの原油輸出を拡大することで合意した。

多くのメディアは、両国が協力して世界的な地位の確保及びBRICsを中心とした世界経済、金融秩序の改革を目指すものと指摘している。昨年以来、中国はブラジルをはじめとするラテンアメリカ諸国と協議を交わし、米ドルではなく自国通貨による貿易決済を求めてきた。ブラジルも中国の提案に同意しており、現行の世界経済、金融秩序に対する両国の挑戦は大きな注目を集めている。（翻訳・編集/KT）