病原菌が大量付着の医療廃棄物、食器などへの不法再利用が横行―河南省鄭州市

Record China    2009年5月9日(土) 8時44分

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8日、河南省鄭州市の多数の病院や診療所のあいだで、使用済みの注射針や点滴瓶など医療廃棄物の、廃棄物処理ブローカーへに対する不法売却が横行していることが明らかになった。資料写真。

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2009年5月8日、河南省鄭州市の多数の病院や診療所のあいだで、使用済みの注射針や点滴瓶など医療廃棄物の、廃棄物処理ブローカーに対する不法売却が横行していることが明らかになった。法制日報が伝えた。

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同紙によると、中国で医療廃棄物は「国家危険廃棄物リスト」の中で「最も危険な廃棄物」に指定されている。また「医療廃棄物管理条例」などの規定によって、医療廃棄物の収集から消毒、焼却などの処理方法にいたるまで厳格に定められている。しかし規定には「抜け道」が多く、ほとんど機能していない現状が指摘された。

目撃者の証言によれば、各医療施設で医療廃棄物の処理を担当する作業員によって一時保管所に移された廃棄物をブローカーが受け取り、それらは処理施設に運ばれ、そこで加工されたプラスチック原料がプラスチック工場などへ転売されるという。工場では食器など日用品も多く生産されている。

同市環境保護局の関係者は、一時保管所に隠されていた医療廃棄物の量から、かなりの数の医療施設が不法売却に関わっている可能性を指摘した。同関係者は「医療廃棄物には生活ごみの数十倍から数千倍の病原菌が付着している」と衛生上の危険を憂慮している。

当局は6日、医療廃棄物の不法売却の原因を調査する、としている。(翻訳・編集/津野尾)

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