アメリカ元国務長官、北京大学名誉博士号を取得―北京市

2006年10月10日の午後2時、北京大学の秋林報告ホールに、アメリカ元国務長官のキッシンジャー氏が博士服を着て登場し、許智宏（シュイジーホン）学長から北京大学名誉博士の学位証明書を受け取った。

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30年以上前に初めて訪中して以来、これまでに40回以上中国を訪れているキッシンジャー氏は、その後の講説で「中国やインドなどのアジア国家が急速に発展し、国際的な地位や影響力も無視できないものとなっている。これらの国は今後、世界が果たすべき仕事にとってさらに重要な、かつ積極的な役割を担うだろう」と述べた。

ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー氏（Henry Alfred Kissinger）は1923年にドイツで生まれ、ユダヤ人迫害を逃れて15歳でアメリカへ移住、その後帰化した。1969年、大統領補佐官（国家安全保障）として政界に入り、1973年から1977年まで国務長官を務めてニクソンとフォード政権の外交を支え、ベトナム戦争を終わらせ、米中国交回復を実現させた。1973年、ベトナム戦争終結への貢献を理由にノーベル平和賞を受賞している。