国宝「玉龍」、発見当時は子どものおもちゃ!?―中国

Record China    2009年5月4日(月) 14時38分

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2日、新石器時代の紅山文化を代表する「玉龍」、1971年に同玉器を発見した張さんは学術的な価値があるとは判らずに、子どもの遊び道具になっていたという。写真は08年に内モンゴル博物館で特別展示された「玉龍」。

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2009年5月2日、広州日報によると、紀元前4700年頃〜同2900年頃の新石器時代に、万里の長城の北方に存在した紅山文化を代表する出土品「玉龍(龍をかたどった玉)」が、1971年の発見時、学術的な価値があるとは判らずに、子どもの遊び道具にされていたという。

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龍への崇拝は、紅山文化が起源との学説もある。1971年8月、内モンゴル自治区赤峰市オンニュド(翁牛特)旗三星他拉村に暮らす張鳳祥(ジャン・フォンシアン)さんは農作業中に、人工的に掘られたとみられる石の洞窟を偶然発見した。

洞窟の中で大きな釣り針のようなもの見つけた張さんは、それを家に持ち帰った。硬くて重いので、さびた鉄だと思い、幼い弟はそれにヒモを結び付け、引きずって遊んだという。数日後、”釣り針”を磨いたところ、不思議なことに光沢が増した。そこで学術的な価値がある玉器だと気付いた張さんは、オンニュド旗文化館に譲渡した。

1984年、遼寧省凌源市から建平県にかけての広範囲で、紅山文化を代表する牛河梁遺跡(ぎゅうがりょういせき)が発見された。前5000年の墳丘墓からは多くの玉器が出土したが、特に注目を集めたのが「猪玉龍」と呼ばれる玉龍だった。このニュースを聞いて、オンニュド旗文化館の責任者は、張さんから譲り受けた出土品も貴重なものに違いないと確信した。そこで、中国考古学界の権威であった故・蘇秉[王奇](スー・ビンチー)氏に鑑定を依頼したところ、その出土品が中国最古の玉龍の一つであることが判明した。(翻訳・編集/SN)

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