南京大虐殺映画が大ヒット=一方で、リアルすぎる残酷シーンに批判と疑問の声も―中国

Record China    2009年5月2日(土) 10時53分

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2009年5月、南京大虐殺を描いた映画「南京!南京!」が予想を超える興行成績を納めた。高い評価を獲得する一方で、暴力的なシーンの多さやレイプシーンの是非について批判の声があがっている。写真は「南京!南京!」の劇中写真。

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2009年5月、南京大虐殺を描いた映画「南京!南京!」が予想を超える興行成績を納めた。高い評価を獲得する一方で、暴力的なシーンの多さやレイプシーンの是非について批判の声があがっている。残酷なシーンが多い「南京!南京!」がヒットする一方、同時期に公開された南京大虐殺をテーマとした映画「ラーベの日記」は感動的と表されつつも、成績を伸ばせないでいる。

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5月2日付の東南快報によると、4月22日に公開された「南京!南京!」の興行成績は、公開第1週で7000万元(約10億3000万円)を超えた。陸川(ルー・チュアン)監督が目標としていた1億元(約14億6000万円)突破は確実で、業界関係者は最低でも2億元(約29億2000万円)に達すると予想している。

高い評価を集める一方で、暴力的なシーンの多さやレイプシーンについて批判の声も上がっている。あるブログは「南京!南京!のレイプシーンは中国人を苦しませるもの」と指摘した。当初のシナリオでは主演女優・高圓圓(ガオ・ユエンユエン)がレイプされるシーンも含まれていたが、女子大生エキストラを使ったレイプシーンを見た高は「とてもできない」と拒絶したという。

実際、映画を見た観客もレイプシーンを見て心を痛ませている人が多い。ブログは陸監督の「リアルに過ぎる」演出は中国人の感情を傷つけ、さらには良識ある日本人をも苦しめていると指摘し、「せめてレイプシーンの役者が日本人だったら心の痛みはここまでではなかったかもしれないが」とつづっている。そしてレイプシーンをカットしても興行成績には大きな影響はなかったのではないか、そうすれば観客に屈辱の歴史の苦しみを与えることを和らげることができると主張し、「歴史を記憶することととはわたしたちが悪夢に苛まれ、苦しみを甘受しなければならないことを意味するのか?」と訴えた。(翻訳・編集/KT)

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