将棋を知る者が外交でも勝つ=対日外交戦、“駒”は日本だけでない―中国ブログ

Record China    2009年5月1日(金) 21時39分

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4月23日、社会科学院日本研究所元副所長の馮昭奎氏が自身のブログで、中国の対日外交を将棋にたとえて論じた。資料写真。

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2009年4月23日、社会科学院日本研究所元副所長の馮昭奎(フェン・ジャオクイ)氏が自身のブログで、中国の対日外交を将棋にたとえて論じた。

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馮氏は、将棋で勝つためには、相手を知ることと同様に、自分を知ることが不可欠だと述べる。「『反日は中国の国策で、中国は安定した統治のために反日を利用している』と日本が主張するとき、中国が自分を知らなければ、どうして日本を論駁できようか」。

また、日本だけでなく他の駒にも注意を払えと同氏。特に米国、台湾、韓国、インド、ロシアの対日政策だ。中国にとって、米国および中国の周辺諸国・地域は中国の発展を守る鉄格子にもなりうるし、中国の発展をけん制する包囲網にもなる。中国の海洋戦略においてそれは特に重要だと同氏は指摘する。

次に、主導権をどうやってにぎるかだ。相手国の“次の一手”を次々に予測し、その「手」にどんな意図が隠されているかを見破れ、と同氏。「対日外交では、日本の政局を見極め、次期内閣の変化まで予測しながら、対中外交にどのような影響が生じうるかを分析することも必要だ」とも。

そして賢い棋士は冷静に相手をポジショニングし、自分の思考の流れを悟られないようにする。見事な「手」によって相手を圧倒するだけでなく、心理的にも相手を圧倒しながら、攻めるときは攻め抜き、かわすときは勇気をもってかわす、と同氏。さらに「驕らず、自分の弱点をも分析する。反省力も国力だ」とも述べた。(翻訳・編集/津野尾)

●馮昭奎(フェン・ジャオクイ)

日本研究の第一人者。社会科学院日本研究所元副所長。1965年清華大学無線電子学部卒。陝西省の研究所にエンジニアとして勤め、1979年から1981年まで学者として日本に滞在。帰国後は日本経済や日中問題などに関する論文を数多く発表している。

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