<続報>南京大虐殺映画「南京!南京!」舞台あいさつの日本人俳優、罵声の後の声援に感涙―中国

Record China    2009年4月22日(水) 12時9分

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19日、南京大虐殺映画「南京!南京!」の陸川監督が、浙江省杭州市で行われた試写会での出来事を自身のブログに記述。日本人俳優が観客から罵倒された事件の一部始終を明らかにした。写真は映画のスチール。

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2009年4月19日、南京大虐殺を描いた陸川(ルー・チュアン)監督の映画「南京!南京!」の試写会で日本人俳優が興奮した観客から罵倒された事件について、当の陸川監督がその一部始終を自身のブログに掲載した。

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映画「南京!南京!」の試写会は各地で大成功を収め、チケットの売れ行きも「レッドクリフ(赤壁)」をしのぐ勢いを見せている。浙江省杭州市で開かれた試写会には2000人収容の会場に約2400人の観客が詰めかけた。映画の上映が終わり、会場が明るくなったところで監督と出演者による舞台あいさつが始まったのだが、ステージのすぐそばまで観客が駆け寄ってきて、試写会というよりコンサート会場のようだった。

「こんな映画を作ってくれてありがとう!」という観客の声に私も感動する。1人の観客が立ち上がり、日本人俳優の中泉英雄に「どんな気持ちでこの映画に出演したのか?」と質問したのだが、他の観客がすかさず「打倒日本帝国主義!」と叫び、さらに別の観客が日本語で「バカ!」と怒鳴った。中泉は一瞬引きつった表情を見せて沈黙、会場は重い雰囲気に。だが客席から「日本人俳優にそんなことを言うものではない」「彼らこそ尊敬に値する」「彼らは勇敢だ!」という声が次々とあがり、会場全体が熱い拍手に包まれた。さらに1人の若者が「ありがとう、日本の友達」と日本語で声をかけると、中泉は涙を浮かべた。

控え室に戻った中泉は声を殺して泣きだしたのだが、試写会の責任者が「いやな思いをさせてすみませんでした」と謝ると、「いや、そうじゃない。泣いているのは中国が素晴らしいからだよ」と答えていた。(翻訳・編集/本郷)

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