<ソマリア>海賊対策の裏側で、海上権益めぐり米中印の駆け引き続く―米誌

Record China    2009年4月11日(土) 14時18分

拡大

8日、米誌・タイムは記事「海賊を超えて:公海上での中印との対立」を掲載、ソマリア海賊問題をきっかけに米中印のインド洋をめぐる駆け引きが展開されていると報じた。写真はソマリア海賊対策に派遣される中国艦隊の第2陣。

(1 / 4 枚)

2009年4月8日、米誌・タイムは記事「海賊を超えて:公海上での中印との対立」を掲載、ソマリア海賊問題をきっかけに米中印のインド洋をめぐる駆け引きが展開されていると報じた。10日、環球時報が伝えた。

その他の写真

現在、ソマリア海賊対策のために各国は艦艇を派遣している。米国を中心とした多国籍艦隊はバーレーンの米第5艦隊を本部として密接な協力関係を築いている。一方、同じく艦艇を派遣した中国、インドは多国籍艦隊に加わらず独自の活動を続けている。

ソマリア海賊が活動するアデン湾は中印両国にとって石油輸送のための重要な海域。近年、両国はともに海軍の整備を続け、経済的利益の確保に努めている。タイムは中国海軍はすでに300隻以上の艦艇を保有しており、米国を抜く規模にまで成長するのも時間の問題だと指摘する。数隻の原子力潜水艦を保有するインドも相当の実力を備えている。

こうしてアデン湾からインド洋にかけての海域をめぐり、米中印の駆け引きが展開されるようになった。しかし潜在的な衝突の可能性があるとはいえ、最終的には米国を中心とした新たな秩序が形成されることになると、アナリスト・Robert Kaplan氏は指摘している。同氏は米誌・フォーリンアフェアーズに論文を発表、今後、米国は中国、インドと手を組み、地区の安定を目指す連合を形成すると指摘している。(翻訳・編集/KT)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携