<四面楚歌>生活の場を失う中国の老人、社会の犠牲に―米紙

Record China    2009年4月1日(水) 22時26分

拡大

1日、米紙はこのほど「四面楚歌に陥る中国の老人」と題した記事で、不安な生活を送る中国の老人の現状を紹介した。写真は南京の老人ホーム。

(1 / 8 枚)

2009年4月1日、環球時報によると、米紙「USAトゥデイ」はこのほど「四面楚歌に陥る中国の老人」と題した記事で、不安な生活を送る中国の老人の現状を紹介した。

その他の写真

記事によると、北京市東部のある高齢者向けマンションに住む人たちは、水も電気も止まったまま、不安な毎日を送っている。マンション関係者によると、地方政府の役人や開発業者は利益ばかりを求め、そこに住む高齢者の生活環境には十分な配慮がされず、老人たちは犠牲になっていると指摘する。こうしたケースは中国各地でみられるという。

統計によれば、中国には現在、60歳以上の高齢者は全人口の約12%、約1億6000万人いるが、2050年には全人口の25%を高齢者層が占めると予測されている。他の先進国と異なるのは、中国が発展途上段階で高齢化社会を迎えようとしていることで、高齢者が安心して老後を過ごす環境が欠如しているという。ベッド数不足なども深刻な状況だ。

中国には古来より老人を敬う伝統があったが、ここ数十年で様相は一変。少なくとも数年前までは年老いた親を老人施設へ入居させるのは恥ずかしいこととされていたが、今では老人にかまっているヒマなどないとばかりに、施設に入れることがごく当たり前のことになってしまっていると、施設で暮らす92歳の老人は嘆いている。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携