2009年3月31日、環球時報によると、ロシア紙コメルサント・デイリーは30日、「中国によるオリンピック」と題した記事で、金融危機の影響でロシア企業の投資意欲が鈍る中、2014年に開催されるソチ冬季五輪などへの中国の投資に期待するロシアの状況を紹介した。

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記事によると、ロシアのジューコフ副首相は、北京で27日に開催された「第5回中ロ投資促進会」に出席した際、「2014年のソチ冬季五輪と2012年にウラジオストクで開催されるAPEC首脳会議の施設建設への中国の協力を期待している」とロシアに対する投資拡大を暗に求めたという。

一方、ロシア高官は「ソチ五輪の開催には施設の建設資金として200億ドル必要であるにもかかわらず、ロシア政府は今後4年間で100億ドルの投資予算しか認めておらず、大幅な資金不足が予想される」とし、さらに「ソチ五輪への投資を予定していたロシア企業も、金融危機による資金繰りの悪化や国内経済の混乱などによって計画を変更せざるを得ない状況に陥っている。このためロシア政府は資金の提供元を海外に求め始め、特に中国の投資に期待している」と苦しい内情を明らかにしている。

こうした状況について、ロシアの専門家は「中国はロシア企業との提携に十分興味を示し、投資を行うだろう」とし、「ただし、中国が最も興味を持っているのはロシアのエネルギー資源だ」と分析している。（翻訳・編集/HA）