<中華経済>1月末=外貨準備高300億ドル減か、9年ぶり減少幅―中国

Record China    2009年3月19日(木) 8時8分

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18日、第一財経日報は関係筋の話として「中国の1月末の外貨準備高が前年末と比べて約300億米ドル減少した」と伝えた。単月の減少幅で2000年以来、約9年ぶりの大きさとなる。資料写真。

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2009年3月18日、18日付第一財経日報は関係筋の話として「中国の1月末の外貨準備高が前年末と比べて約300億米ドル減少した」と伝えた。単月の減少幅で2000年以来、約9年ぶりの大きさとなる。中国の08年末の外貨準備高は1兆9460億米ドルと世界1位だった。

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外貨準備高の減少についてまず挙げられるのは、保有外貨の為替変動による資産価値の目減りだ。中国の外貨準備高の70%は米ドル建て資産で、その大部分が米国債といわれている。米財務省が16日発表した国際資本流動報告によれば、中国は米国の国債発行額の6%に相当する7400億米ドルを保有している。

投資銀行、中国国際金融(CICC)の哈継銘首席エコノミストによれば、米国債と米政府機関債の価格下落で、中国の1、2月の外貨準備高は約466億米ドル目減りしたもよう。さらにユーロの対米ドル相場下落で420億米ドルが消失しており、この2要因だけで886億米ドルの資産が失われた計算となる。

2番目に挙げられるのは外貨準備を利用して行った海外株投資による損失。英フィナンシャルタイムズは以前に、「中国国家外貨管理局は海外株式市場に少なくとも約1600億米ドルを投じたが、世界的な株安で800億米ドルの含み損を計上した」と報じている。

また08年第4四半期(10−12月)以降に鮮明となった外貨流出の加速も外貨準備高を減少させる要因。1、2月は1000億米ドルの資産が国外に流出したとの試算もある。

中国人民銀行は4月中旬に09年第1四半期(1−3月)の外貨準備高の統計を発表するが、専門家の間では、金融危機が持続する中、中国の外貨準備高の減少傾向は今後も続くとの見方が支配的だ。(翻訳・編集/HI)

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