<金融危機>輸出用商品を国内で転売、外需の落ち込み受け―中国

Record China    2009年3月17日(火) 8時8分

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16日、金融危機の影響で輸出できなくなった多くの輸出商品が、中国国内で売られているという。品質の良い商品を求める消費者は大歓迎しているが、輸出品メーカーは依然厳しい状況に立たされている。写真は北京最大のショッピングモールでの輸出品セール。

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2009年3月14日、米ABCニュース(Web版)によると、金融危機の影響で輸出の道が絶たれたため、多くの輸出商品が中国国内で売られるようになったという。環球時報が16日付で伝えた。

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「金融危機後、外国との取引はほとんどない」と言うある照明器具メーカーは、アメリカ向け商品のコンセントプラグを、中国仕様に改造したという。このメーカーを含む約30の輸出品メーカーがこのほど北京市最大のショッピングモール「金源時代ショッピングセンター」に集まり、貴金属、浄水器、ハイファイスピーカーなどの展示販売会を行った。輸出できなくなった商品を、国内で売りさばくためだ。意外なことにこれが大当たりし、デパートの外は開店前から人だかりになったという。

輸出品を買ったある客は、「国内でも品質の良い輸出品が手に入るようになった。ラッキーだ」と満足げ。注目を集めたヨーグルトメーカーは、1日で200台売れたという。MP3やライブカメラを搭載したロボット掃除機を販売する店員は「これまで70%はヨーロッパと東南アジア向けだった。国内市場で、少しでも輸出の損失を補いたい」と意気込む。

しかし中国には常にニセモノの出現と格安競争の脅威が存在するため、これら輸出企業が直面する現実は依然厳しく、輸出品の国内販売が中国経済の回復に一役買うかどうかも定かではないと記事は指摘している。(翻訳・編集/津野尾)

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