2009年3月12日、香港の著名ミスコンテスト「ミス・アジア」で06年度の「ミス・フォトジェニック」に選ばれたタレントのジュディ・ツァン(曾敏)(22)が図書館で雑誌を盗んだ罪について、香港東区裁判所は罰金1000香港ドル（約1万3000円）を言い渡した。13日付で中国新聞社が伝えた。

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ジュディは昨年12月15日午後8時ごろ、コーズウェイ・ベイの中央図書館地下南口を出たところ警報装置が作動、かばんに図書館の雑誌が1冊入っているのが見つかった。ジュディは自分の物だと主張したが、雑誌には「持ち出し禁止」「青少年図書館」の印が押されていたことから窃盗容疑で訴追されていた。

ジュディの主張は、当日午後6時ごろ、図書館6階で当該雑誌と書籍を読んでいた時に携帯電話が鳴ったので出たところ、雑誌とかばんを床に落としてしまい、慌ててそれらを拾い集めてかばんに入れたが、雑誌を綴じているフォルダのピンが抜けて中身の雑誌が出ていたのに気づかず、誤って一緒にかばんの中に入れてしまったため、自分の物だと思ったというもの。しかし裁判長は「話がうますぎる」としてこの主張を退けた。

弁護側は、ジュディはタレントとして月8000香港ドル（約10万円）の収入があったが、わずか数百円の窃盗容疑のために契約停止となり、既に社会的制裁は受けているとして減刑を訴えたが、裁判長は被告の行為は市民の閲読の機会を奪ったとして、訴えを退けた。（翻訳・編集/中原）